IBMは、「Express Portfolio」として提供する中小企業向け製品およびサービスを20種類以上発表した。
IBMは、Express Portfolioで扱う製品およびサービスを22種類発表した。今回の発表は、3年目を迎えたExpress Portfolio製品ラインとしては、最大規模のものである。IBMでは、中小企業(SMB)向けビジネスの市場規模が3600億ドルにものぼると推測しており、同市場には投資する価値があると考えている。
「何十万という顧客がいるSMB市場の規模は、高い成長率で推移している。また同市場には特別なニーズが存在する」と、IBMで中小企業部門を担当するElaine Caseは述べる。
IBMがExpress Portfolioとして新たに提供するのは、小売業者向けのRFID(無線ICタグ)マネージドサービス、医療関連企業向けの医療画像用ストレージのほか、オンラインバックアップや電子メールリカバリなどの製品やサービスだ。
「RFIDマネージドサービスは従来、大企業顧客向けに提供されてきたが、このたび、SMB顧客でも利用可能になった。SMB顧客も、バーコードをRFIDに置き換えることができる」と、Caseは述べる。
IBM Express RFID Servicesパッケージは、3年契約の下、月額830ドルで提供される。
今回新たに発表される製品の約70%は、マネージドサービスとして提供される。これは、SMB顧客が多くの場合、マネージドサービス関連のハードウェアやソフトウェアを購入できない、または、運用したがらないからだとCaseは述べる。
Express Portfolioでは現在、新製品22種類を含め、120種類以上の製品とサービスが提供されている。
Express Portfolioで取り扱う製品やサービスは、特別に設けられた評価基準を満たすように開発されているとCaseは述べる。大規模企業顧客向けに開発されたIBMの製品やサービスの多くが、必要な条件を満たさず、SMB市場向けに改変することもできないものだったという。
「IBMだけでなく業界全体が、SMB市場に対して十分な製品やサービスを提供していなかったことに気が付いた」と、Caseは述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ