サン・マイクロシステムズは10月13日、Microsoft Officeと互換性のあるオフィススイート製品の最新版「StarSuite 8」の販売を開始した。企業への一括導入向けの「StarSuite 8 エンタープライズ版」や、PCへのプリインストールやソフト製品への同梱を想定した「StarSuite 8 OEM版」などを販売する。
StarSuite 8は、ワープロ、表計算、プレゼンテーション、図形描画、ウェブパブリッシング、グラフ作成、数式エディタ、データベースなどのアプリケーションを統合したスイート製品だ。文書フォーマットとして、XML関連の標準化団体「Organization for the Advancement of Structured Information Standards(OASIS)」の規定したXMLファイル形式「Open Document Format for Office Applications(OpenDocument)」を採用しており、他のアプリケーションとのデータ互換性が高いという。対応OSは、Solaris、Linux、Windows。
最新版では、Microsoft Officeとのデータ互換および操作互換を強化している。また、リコー製のフォント全13書体を搭載することで表示面の互換性も高めた。また、新たにデータベースソフト「Base」を搭載し、パスワード付きMicrosoft Office文書のインポートも可能になった。そのほかオートシェイプ機能の強化やPowerPointスライド効果の全種類対応、表計算ツール「Calc」の計算可能な行数を6万5536行まで拡大など機能を強化させた。
エンタープライズ版には、各PC上のStarSuite 8を集中管理するツール「Java Desktop System Configuration Manager」と、Microsoft OfficeのマクロをStarSuite 8で利用可能にするツール「マクロ移行支援ツール」が付属する。エンタープライズ版の1ユーザー当たりの税別価格は、5ユーザーの購入時が1万4000円、101ユーザー以上の購入時が9900円、5001ユーザーの購入時で5300円となる。
エンタープライズ版とOEM版のライセンスはユーザーに付与するので、1人のユーザーはStarSuite 8を最大5台のPCにインストールできる。教育・研究機関向けには、StarSuite 8のライセンス料が無料となる特別プログラムを用意する。
なお、個人向け製品については、ソースネクストが「スタースイート8」として9月30日より販売している。税込み標準価格は5970円だが、5万本に限り特別価格3970円で提供する。