日本テクト(増岡厳社長)は、組込用Windows XPを搭載した、ディスクレス、 ファンレスのPC機器3機種を発売する。8インチタッチパネル液晶の一体型シン クライアント「ntTerminal 8(NT-7210)」、15インチタッチパネル液晶の一 体型シンクライアント「ntClient 15(NT-7100)」、ボックスコンピュータ 「ntTerminal(NT-7011)」で、発売開始は11月1日。
すべてWindows XPを搭載しながら、HDD(ハードディスク)レス、ファンレ スとした。組込機器向けのWindows XP「Windows XP Embedded」を自社でカス タマイズし、256MBのCF(コンパクトフラッシュ)に格納させたことで実現し た。
HDD非搭載のため、堅牢性・信頼性が高く、ハードスイッチで家電のように 電源を切ることが可能。Windows XP Embedded固有のEWF(エンハンスト・ライ ト・フィルタ)機能により、ウイルスに感染した場合も、電源の再投入だけで 感染する前の状態に戻って起動できる。また、LANポートを2つ搭載するので、 ネットワークグループを2つに分けて、LAN1を使用中はLAN2を使用不能にする、 などのネットワークの切り替えによる高セキュリティーを実現する。さらに、 故障の原因となる埃や塵を吸い込むファンもないため、高い信頼性も実現して いる。