インターネットイニシアティブ(IIJ)は10月27日、分散サービス拒否(DDoS)攻撃の検知および対策サービス「IIJ DDoS対策サービス」の提供を12月に開始すると発表した。
このサービスは、同社のバックボーン上に設置したDDoS対策システムをつかって、インターネットから顧客ネットワークに流れる通信の状況を把握することでDDoS攻撃を検知する。ファイアウォールなどの装置を顧客側に設置する従来のサービスと異なり、バックボーン側に機器を置いて制御することから、顧客のサーバだけでなくインターネット接続回線までを含めた総合的な防御が可能となる。
事前に定義されたDDoS攻撃の特性を持つ通信を排除するほか、平常時の通信状況を逸脱した異常な通信状況に対しても、アクセス制御や帯域制御ができる。HTTPプロトコル以外に、通常利用しないプロトコルに対する帯域/アクセス制御機能も備えている。
攻撃検知/アラート、通信制御/攻撃遮断といったサービスに加え、機器の設定、運用/保守、レポート提供まで専任エンジニアが一貫して担当する。防御対象とするネットワークの帯域幅に応じ、1Gbps用の「タイプA」と100Mbps用の「タイプB」を用意する。タイプBの税別料金は、初期費用65万円、月額費用49万8000円。タイプAはすべて個別見積りとなる。