エクストリーム ネットワークス(エクストリーム、井戸直樹社長)は、無線LANソリューション「Summit WM(Wireless Mobile)」シリーズを発表した。国内向けには06年1月下旬から出荷開始する。価格は332万円から。
ネットワーク設定の自動変更や機器に不具合が生じた際に動的に対応する機能を装備、無線LANシステムの簡単なインストールと運用を実現した。具体的には、Summit Wireless Mobility Access Domains機能により、多様なアクセスドメインを備える大規模な無線LANを集中管理できる。Accept Adaptソフトウェアでアクセスポイント(AP)が自動的にSummit WMスイッチを検出するため、プラグアンドプレイでネットワークに参加できる。さらに、受信範囲の最大化と同時に、エリア内のRF受信範囲を自動的に最適化できるAutoCellダイナミック無線周波数(RF)管理機能も備える。
サポート可能なAP数は1台当たり最大200。支社などのリモートサイトでも、ローカルコントローラーなしで集中管理とサービスを継続できる。
同シリーズは、Voice over Wireless LAN(VoWLAN)などが要求する高品質な音声コネクションを提供。802.11i規格に基づいたサブネット間ローミング機能により、エコーや切断なしにAP間の移動が可能になる。また、遅延に敏感なトラフィックを優先的に処理することで、エンドツーエンドのモバイルサービス品質(QoS)が確保される。さらに、AutoCellダイナミック無線周波数管理機能により、常時パワー出力の測定・調整を行って受信範囲をカバーする。
セキュリティ機能としては、既存のディレクトリ・リソースを活用してユーザーアクセスを効率的に管理する「ディレクトリ統合リンクセキュリティ機能」、WEBブラウザ/MACアドレス/IEEE802.1x対応の複数認証方式、包括的なフィルタオプションによる「アクセス制御オプション」、複数の帯域とチャネルをスキャンして、不正なAPや未承認の無線ネットワークを検出、管理コンソールに報告する「侵入検出機能」を備える。