ユニアデックスは、ネットワーク機器を自動的に管理する米OPSWAREのソフト「OPSWARE Network Automation System」(OPSWARE NAS)を11月9日から販売する。ユニアデックスによれば、日本では初めての“ネットワーク機器棚卸し”用のソフトになるという。
OPSWARE NASは、スイッチやルータ、ファイアウォール、ロードバランサをどこに、いつ、どんな製品番号を導入したのかなどの情報を集中管理する。またパッチの自動適用や基本ソフト(OS)の自動アップグレード、それらの変更作業を誰が、いつ実施したのかという履歴も管理する。
価格は、ネットワーク機器の台数によって異なるが、最小構成で414万円(税別)からとなっている。
これまでネットワーク機器は、情報システム部員やサービスプロバイダがそれぞれの機器に対して手作業で管理し、作業については事後報告するのが一般的。OPSWARE NASを導入すれば、「大幅な効率化が図れるほか、システム管理者や経営者は、ネットワーク基盤管理の見通しを立てやすくなる」(ユニアデックス)。
OPSWARE NASの管理プロセスは、システムの運用管理に関する体系的なガイドラインである「IT Infrastructure Library」(ITIL)に準拠しており、導入や管理する際のコストを削減することが可能。
また、OPSWARE NASはネットワーク機器の変更・更新作業の履歴管理の文書を米企業改革法(SOX法)に準拠した形式で出力できる。これにより、現在議論されている「日本版SOX法」が将来施行された際の対応ができるとしている。
ユニアデックスは、2月にOPSWAREと同社製ソフトの日本国内販売と保守サービスに関して契約を締結して、サーバリソースを自動管理する「OPSWARE Server Automation System」を販売してきた。今回、OPSWARE NASを揃え、ソフトウェアのサポート力を生かすことで、IT運用管理事業の一層の拡大を図っていくとしている。