日本オラクルとベリングポイントは11月21日、企業向けの内部統制強化分野で協業すると発表した。日本版SOX法を想定し、内部統制に関する取り組みの現状把握、リスク認識、アクションプラン作成を支援するサービス「内部統制パイロットアプローチ(ICPA)」を共同提供していく。
ICPAは、内部統制状況の成熟度を診断するベリングポイントのサービス「内部統制クイックスキャン」と、「Oracle E-Business Suite」の内部統制管理ツールである「Internal Controls Manager(Oracle ICM)」向け導入支援サービス「Oracle ICM Quick Start」を組み合わせたサービス。ICPAを利用すると、企業は初期段階で自社の内部統制に関する取り組みの現状やリスクを認識し、必要なアクションプランを短期間で作成できる。さらに、文書化で必要となる業務記述書、業務フロー、Risk Control Matrixの雛型作成、内部統制文書化の支援環境まで構築可能となる。
両社はICPAの導入だけでなく、方針決定から継続評価まで共同でサービス提供をする。ICPAの導入に必要な期間は1.5カ月から。価格は1000万円から。両社では、今後1年間で20社への導入を目指す。