「価格競争には走らない」--NECとストラタスが無停止型サーバで関係強化

ニューズフロント、田中好伸(編集部) 2005年11月25日 21時57分

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 NECと米Stratus Technologiesは11月25日、フォールトトレラント(無停止型)サーバ分野で協業関係を強化し、ハードとソフトの開発および製造、資本に関する提携を結んだと発表した。

 NECは、Stratusの販売力強化に向けて900万ドルを出資する。StratusのDavid Laurello社長兼最高経営責任者(CEO)によれば、「NECのStratusへの出資比率は3%になる」という。

 この提携により、両社は同サーバ分野で技術協力を進め、ハードの開発と製造をNECが、制御ソフトの開発をStratusが担当し、相互に提供する。「(この協業関係は)NECにとってはサーバ供給提携によるサーバ事業のグローバル戦略推進に、Stratusにとってはソフトとソリューション事業への集中化に寄与する」(両社)

 具体的には、Windows Server 2003とLinuxに対応した次世代無停止型サーバを共同で研究・開発する。さらに、NECが両社製品の共通プラットフォーム向けにFt制御用LSIを新たに設計し、これを搭載した製品を開発・製造してStratusにOEM供給していく。

 NECが開発する制御用LSIは、デュアルコアやマルチコアへの対応とともに次世代CPUへの対応が狙い。現行の無停止型サーバのアーキテクチャは3つのLSIで2系統だが、新しいアーキテクチャでは次世代CPUに対応するとともに1つのLSIで2系統に集約したものになる。

 今後、NECとStratusは同じサーバを世界市場に向けて提供することになる。NECの取締役で執行役員専務を務める小林一彦氏は「地域ごとなどの市場の棲み分けはしていかない。NECとStratusの顧客はバッティングしない」と語っている。

 両社は、共同開発するサーバの提供を2006年度下期に開始する予定だ。2005年時点で両社が販売する無停止型サーバは3200台になる。2008年時点では1万1000台を販売目標としている。

 NECでは、開発・製造する無停止型サーバの価格の公表はしていない。だが「コモディティ化している技術を使うことでコストは下げる。しかしユーザーには付加価値を提供することで、価格競争に走らない」(小林氏)としている。

 「無停止型サーバで独自のアーキテクチャを出しているのはNECだけ。他社の無停止型サーバは他社からのOEMでまかなっている。無停止型サーバ市場ではNECが圧倒的に優位だ。2008年になっても他社が凌ぐことはないだろう」(小林氏)

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