SAPジャパンは12月1日、SAPシステムの導入プロセスを最適化する設定自動化ツール「SAP Best Practices」に、3種類の業種と2種類の製品に特化した新たなパッケージを追加したと発表した。同日より提供が開始される。
SAP Best Practicesは、業種や製品ごとに特有の業務シナリオや機能モジュールをあらかじめ定義して提供するツール。中規模企業市場向けにSAPジャパンが推進する導入プログラム「mySAP All-in-One」の支援ツールという位置づけとなる。これまで、各業種共通の「ベースライン・パッケージ」と、製品向けではmySAP CRMを対象とした「SAP Best Practices for CRM」を提供してきた。
今回の発表で、業種別では食品業界向けの「SAP Best Practices for Consumer Products」、化学業界向けの「SAP Best Practices for Chemicals」、産業用機械/構成部品業界向けの「SAP Best Practices for Industry Machinery & Components」の3種類を追加。
それぞれ、複数のビジネスシナリオに対応する。なお、食品業界向けは、「食の安全性を確保するための原料から最終製品までのロットトレーサビリティ」などのビジネスシナリオが用意されているが、パッケージ名がConsumer Productsをうたっていることから、今後複数の一般消費財業界向けのシナリオが追加される見込みだ。
製品別ではビジネス・インテリジェンス(BI)が対象の「SAP Best Practices for Business Intelligence」およびエンタープライズポータル(SAP EP)が対象となる「SAP Best Practices for Enterprise Portal」の2種類が追加された。