JBoss、ArjunaおよびHPの分散トランザクション管理技術やWebサービス技術を取得

Dawn Kawamoto(CNET News.com)

2005-12-06 13:03

 オープンソースミドルウェアに対する取り組みの強化を狙うJBossが、Arjuna TechnologiesおよびHewlett-Packard(HP)からトランザクション管理技術およびWebサービス技術を取得した。

 オープンソースソフトウェア企業JBossは米国時間5日、取得したプロプライエタリソフトウェアを同社の「JBoss Enterprise Middleware Suite」に組み込む計画を発表した。Arjunaは、現在は閉鎖されているHPのArjuna Labから3年前に派生した企業。

 JBossは今回、トランザクションエンジン「Arjuna Transaction Service Suite」と、Webサービス仕様2種をサポートするArjunaの「Web Services Transaction」技術を取得した。

 JBossによるこのたびの技術買収は、同社のオープンソースミドルウェアを強化する取り組みの最新の動きとなる。

 JBossの製品管理部門バイスプレジデントShaun Connollyは、「当社は、クラスタリング技術に取り組んだときや、ビジネスルールを中心としたオープンソースプロジェクトを立ち上げたとき、またプロプライエタリソフトウェアを取得してそのオープンソース化を行ったときと同じように、分散トランザクション管理技術の分野でも製品開発を進めている」と、声明の中で述べた。

 JBossでは、Arjuna Transaction Service SuiteおよびWeb Services Transactionを同社のオープンソースエンタープライズミドルウェアスイートの一部として、2006年第1四半期中にリリースする予定だという。また、ArjunaのチーフアーキテクトMark Littleが、標準仕様責任者としてJBossに加わるとされている。

 今回の買収の金額面に関する詳細は明らかになっていない。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]