日本オラクルと富士通ネットワークソリューションズ(FNETS)は12月8日、無線LAN位置情報管理システムの分野で協業すると発表した。日本オラクルの「Real Time Locating System(RTLS)フレームワーク」などとFNETSの「P-Getter Wireless LAN Edition(WE)」を組み合わせ、工場や倉庫、病院などで業務データと位置情報とを連携させるシステムを提供する。
FNETSのP-Getter WEは、無線LANインフラを介して人や物などの位置情報や移動履歴を管理するシステムだ。データベース「Oracle Database 10g」、クラスタ技術「Oracle Real Application Clusters 10g」、ミドルウェア製品群「Oracle Fusion Middleware」を採用したことで、位置情報管理基盤であるRTLSフレームワークの利用が可能となった。
RTLSフレームワークを使うと、位置検知データの取得、位置データの表示、さまざまな検索などが行える。これにより、密閉空間での位置情報を業務データと連携させるシステムが実現する。
両社は、工場、倉庫や港湾施設、ショッピングセンター、テーマパーク、駅、空港、病院など、密閉空間向けの業務アプリケーションを対象に、提案活動を推進するとしている。