日立製作所は12月20日、IAサーバ「HA8000シリーズ」の全モデルを刷新し、DDR2メモリおよびシリアルATA2/300(SATA2/300)インターフェース採用、信頼性/可用性/保守性(RAS)強化、サービスプロセッサ(SVP)ボード搭載のほか、デュアルコアのインテルPentium Dプロセッサ840を搭載する新モデルを発表した。12月26日より順次出荷を開始する。
Pentium Dは、1ウェイサーバの「HA8000/20W」および「HA8000/70W」に搭載する。動作周波数は3.20GHzで、処理性能が既存のシングルコアプロセッサに比べ最大約45%向上するという。
RAS機能の強化策として、「HA8000/30W」、「HA8000/20W」、「HA8000/10V」にIPMI 1.5準拠のハード管理モジュールを標準搭載し、プロセッサ非動作時のエラー検知やログ記録を実行可能とした。これにより、HA8000シリーズの全モデルがハードベースのハード管理機能対応となった。
HA8000/70W(1ウェイモデル)、HA8000/30W、HA8000/20WはDDR2メモリとSATA2/300を採用し、メモリとファイルシステムへのアクセスを高速化している。日立では「システム全体の処理性能が高まる」と説明する。
HA8000/70W(1ウェイモデル)とHA8000/20Wは新たなSVPボードを搭載し、遠隔地からのサーバ管理を行うリモートサービスサーバ機能に対応した。遠隔地に分散して設置されているサーバの管理や保守を一元化でき、管理工数や出張費の低減、少人数でのより効率的な運用保守を実現する。同社では、ほかのモデルも新SVPボード対応にしていく予定だ。
各モデルについて、搭載可能なプロセッサの種類と数、税込み価格、出荷時期は以下のとおり。
- HA8000/270(バックエンド層)
プロセッサの種類:Xeon MP(3.66GHz、3.33GHz、3.16GHz、3GHz、2.83GHz)
搭載可能プロセッサ数:4個
税込み価格:110万7750円から
出荷時期:2005年12月26日
- HA8000/270(アプリケーション層)
プロセッサの種類:Xeon(3.80GHz、3.60EGHz、3.40EGHz、3EGHz)
搭載可能プロセッサ数:2個
税込み価格:104万4750円から
出荷時期:2005年12月26日
- HA8000/130W
プロセッサの種類:Xeon(3.80GHz、3.60EGHz、3.40EGHz、3EGHz)
搭載可能プロセッサ数:2個
税込み価格:58万2750円から
出荷時期:2005年12月26日
- HA8000/110W
プロセッサの種類:Xeon(3.80GHz、3.60EGHz、3.40EGHz、3EGHz)
搭載可能プロセッサ数:2個
税込み価格:34万4400円から
出荷時期:2005年12月26日
- HA8000/70W(アプリケーション層)
プロセッサの種類:Xeon(3.80GHz、3.60EGHz、3.40EGHz、3EGHz)
搭載可能プロセッサ数:2個
税込み価格:38万2200円から
出荷時期:2005年12月26日
- HA8000/70W(フロントエンド層)
プロセッサの種類:Pentium D(840)、Pentium 4(670、650、630)
搭載可能プロセッサ数:1個
税込み価格:38万8500円から
出荷時期:2006年1月30日
- HA8000/30W
プロセッサの種類:Pentium 4(650、630、521)
搭載可能プロセッサ数:1個
税込み価格:25万9350円から
出荷時期:2006年1月30日
- HA8000/20W
プロセッサの種類:Pentium D(840)、Pentium 4(650、630、521)
搭載可能プロセッサ数:1個
税込み価格:21万2100円から
出荷時期:2006年1月30日
- HA8000/50V
プロセッサの種類:Xeon(3GHzE)
搭載可能プロセッサ数:2個
税込み価格:29万9250円から
出荷時期:2005年12月26日
- HA8000/10V
プロセッサの種類:Pentium 4(630、521)、Celeron D(336)
搭載可能プロセッサ数:1個
税込み価格:4万9140円から
出荷時期:2006年1月30日