日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は12月26日、三省堂書店が11月中旬より出版社向け書籍販売実績をほぼリアルタイムに提供する販売データウェブ配信サービス「本DAS-P」の提供を開始したことを明らかにした。同システムは、日本IBMのデータセンターにおけるハウジングサービスで実現されている。
本DAS-Pは、インターネット経由で、全国の三省堂書店(41店)と岩波ブックセンター(1店)の計42店の販売状況を提供するサービス。任意のタイトルや期間、ジャンル、出版社などを指定して、検索できる。専用の端末やソフトウェアを必要とせず、Webブラウザからいつでもどこでも参照できる。
このサービスにより出版社は、インターネットに接続する環境があれば、いつでも書店での書籍の売上や出版界全体の傾向や動向を把握でき、正確なデータに基づいた適正な増刷や販売活動を行っていくことが可能。販売機会ロスを抑え、大量の返本を発生させない仕組みを実現できる。
三省堂書店は、この新サービスを年内に120社、最終的に250社の出版社への販売を目指す。今後、書泉ブックセンターと書泉グランデも参加する予定で、さらに多くの書店に加盟を呼びかけていく計画。契約期間は1年間。年間契約料金は30万円で、1ユーザーあたりの追加ユーザー料金は月額1万円となる。