日本SGIは12月26日、情報漏えい防止ソリューション「時限くん」を拡充し、新たに時限ファイルを自動生成できるエンタープライズ向けの「時限くんAg」の販売を、2005年1月より開始すると発表した。
時限くんは、情報を暗号化して保護するだけではなく、一定の時間が経過したらファイルを消去するソリューション。企業や組織内の情報に対して利用制限を設け、企業の外部など遠隔地にある文書に対しても管理/制御できる。エヌ・ス・イーおよびアイ・エックス・アイが開発した。
現行の時限くんでは、時限くんライターによって時限化ファイルを生成し、ファイルの有効時限や利用回数、利用内容、利用端末などの規制を付与する仕組みになっている。これに対して、時限くんAgはサーバ上でファイルを生成できる。
また、管理者があらかじめ時限くんAgサーバの任意のフォルダに規制ルールと時限化ファイルの出力先を設定しておくことで、ユーザーは入力フォルダにファイルを格納すると時限化ファイルが生成される。さらに、外部システムから直接入力フォルダにファイルを投入するためのインタフェースも容易に構築できる。
日本SGIは、多くのクライアントを制御する必要のある中規模、大規模ユーザーを対象に時限くんAgを拡販したい考えだ。