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新春トップ座談会(後編)--「事業継続とセキュリティ管理は不可分」 - (page 2)

構成:萩原弘明
撮影:津島隆雄

2006-01-03 08:00

石橋 では、企業が売り上げを上げるためのシステム投資とはどうすればいいのでしょうか。

加藤 これはシステム投資で企業が生き残る、成長を図るということが根本にある。その重要な根幹がセキュリティであり、生き残り策のひとつだといえます。そういったことに対する認識が経営者にどの程度あるのかが今後の成長を決めていくのでしょう。ですから、ムラ社会的な横並び意識をやめて、ロジカルな決断が求められるわけです。

「経営者のITに対する関与が、これから話題になってくる」石橋正彦氏

大三川 企業が生き残るというのは、「ビジネスの場に残る」ということであり、そのためには最低限のルールを守るのは必須です。たとえばセキュリティに関して言えば、必要なソリューションを導入して自己防衛する必要があると思います。企業の成長のためには、コアコンピタンスを見極め、それに必要なシステム投資を適確に進めていく必要があるでしょう。

木村 “土台”をしっかりしなければいけません。セキュリティでもアベイラビリティでも、コアコンピタンスを強めるための土台をしっかりしないといけない。土台を強めれば、マルチベンダーも使いこなせるようになり、成長にもつながっていくわけです。

より一層のセキュリティへの取り組み

石橋 それでは、2006年の抱負をお願いします。

大三川 ビジネスのインフラとしてネットワークの重要性がさらに増していき、ネットワークとセキュリティの融合は欠かせない状況になっています。トレンドマイクロでは、新しい脅威や予測不可能な脅威をいかに防御するか、そして万一の際に、いかに被害を最小限にとどめ、迅速に復旧を行うためのソリューションのご提供を第一に、総合的なセキュリティサービスを提供していきます。

 ネットワークインフラにおけるセキュリティ対策面においては、シスコシステムズと共同で「CISCO Incident Control System(CICS)」と「トレンドマイクロ ダメージクリーンナップサービス」による検疫ネットワークソリューションの提供や、脆弱性予防から大規模感染予防、回復から損害診断までを一連のライフサイクルで捉えてビジネスの継続性を守るウイルス大規模感染防御ソリューション「トレンドマイクロ エンタープライズ プロテクション ストラテジー」を推進していきます。またグローバル規模で、さらに顧客志向の組織編成とイノベーションを強化し、お客様に安心してネットワークをご利用いただけるソリューションやサービスを提供してまいります。

木村 シマンテックの2005年は激動の年でして、ベリタスと合併しました。ここ10年、ネットワークは劇的に変わってきた。そのなかでセキュリティだけでなくアベイラビリティも重要ではないかということです。先ほど申し上げた土台ということで、シマンテックは「インフォメーション・インテグリティ」と呼んでいますが、セキュリティ、データ管理、ストレージ管理、アプリケーションのパフォーマンス維持の全体を監視し、コントロールする「インサイト」を有機的に運営しながら相手の基盤全体を管理していくようにします。

 いずれにせよ1990年代に、ITは強力にオープン化され、企業の中枢、生活の中枢に入ってきた。それでもまだまだ個別最適なんです。これを全体最適にしていくことが必要なんです。このためにはマーケットを問わない、システムやハードウェアは問わない本当のオープン性を達成することが必要で、そのためにシマンテックのようなベンダーがいるわけです。日本版SOX法は大きなトリガーです。日本全体のセキュリティやプロセスに対する認識を変えるトリガーになると思います。

加藤 私どもはもともとネットワークアソシエーツとして多くの部門を持っていましたが、2004年7月1日付でセキュリティに特化した会社となり、社名もマカフィーに戻しました。今後の流れでは大きく分けると、まずは企業の持っているIT資産に対してのソリューション、次にその会社の持つリスクに対するソリューション、それらの脅威をどうブロックできるか、そして四つめがコンプライアンスに対するソリューションです。

 資産に関しては、マカフィーの「ePO」がひとつのソリューションですし、ファウンドストーンの脆弱性評価があります。リスクに対するソリューションでは、やはりファウンドストーンがあります。防御に関しては、不正侵入にはマカフィーの「IntruShield」、クライアントサイドでは「Entercept」というソリューション、ウイルス対策は「VirusScan」、スパイウェアに対しては「AntiSpyware」、ゲートウェイでは「Secure Gateway」やデスクトップの「Desktop Firewall」などをセットとして提供していくことになります。最後にコンプライアンスに関しては、ePOとファウンドストーンとなります。これらをぐるぐる回すことで、より堅牢なシステムを構築していく。それと別のソリューションですが、NTTドコモの携帯電話にVirusScanを提供しており、これに傾注したいと考えます。

石橋 どうもありがとうございました。

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