プラットフォーム企業の第1歩を踏み出したインテル、新ロゴでViivを推進

藤本京子(編集部) 2006年01月10日 22時18分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 インテルは1月10日、東京都内にて「インテル・プラットフォーム・セミナー 2006」を開催し、6日に発表したばかりのエンターテインメントPC用プラットフォーム「Viiv」についてデモを交えた説明をすると共に、新たにプラットフォームベンダーとしてまい進する意気込みを表明した。

 インテル 代表取締役共同社長の吉田和正氏はまず、同社が2006年より新しい企業ブランドロゴを採用したことについて触れ、「プラットフォーム企業への転換を図るためのものだ」と述べた。また、新スローガンとなる「さあ、その先へ。」については、「インテルユーザーに対し、いつも未来を意識させるような付加価値を提供するという約束の意味がこもっている」と語った。

新ロゴと新スローガンについて説明する吉田社長

 吉田氏は、「これまでの技術革新では、新しいIT技術が登場しても一般ユーザーにとっては難しいもので、近寄りがたいものだった」と述べる。それが今ではIT技術が企業や一般ユーザーに受け入れられるようになったため、「これからの技術の進化は、ユーザーが気づかないうちにやって来る。新しい技術が“あたりまえ”のこととして受け入れられるようになり、新しい“あたりまえ”がどんどん増える」と、今後の技術革新のあり方について説明した。

 新技術が「あたりまえのこと」として一般ユーザーに受け入れられるためには、「使いやすさ」が重要なキーポイントとなる。米Intel デジタルホーム事業本部副社長 兼 事業本部長の Donald J. MacDonald氏は、「使いやすさを追求した上で生まれたプラットフォーム技術がViivだ」と主張した。MacDonald氏はViiv対応PCのデモにて、キーボードを使わずリモコンのみでPCを操作し、ボタンひとつで瞬時にオン・オフできる機能などを披露した。

Viivのコンセプトを語るMacDonald氏

 使いやすさの次に重要なこととしてMacDonald氏はパフォーマンスを挙げた。Viiv PCにデュアルコアCPUが搭載されているのはそのためだ。同氏は、Viiv PCで映像コンテンツを視聴しつつ、同じPCにつながった別の画面上でオンラインゲームを楽しむデモを実施し、「複数の作業をストレスなく実行できる」とした。

 さらにMacDonald氏は、「コンテンツパートナーとの連携が一番重要だ」と語った。インテルでは、コンテンツプロバイダの用意したコンテンツを、Viiv PCの特長を最大限に生かした状態で再生できるよう、詳細な基準を設けて検証した上でViiv対応コンテンツとして認証している。現時点で日本国内では、Viiv対応コンテンツとして、ベルロックメディアの「ZZZ.TV」、USENの「Gyao」、NECの「NEC BIGLOBEストリーム」などのストリーミングコンテンツをはじめ、カプコンの「鬼武者」、スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジーXI」などのゲームを含む数々のコンテンツが用意されている。

 インテルは2005年6月、同社の戦略的出資部門であるインテル キャピタルを通じ、ベルロックメディアへの出資を発表しているが、吉田氏はこうしたコンテンツプロバイダへの出資は今後もありえるとした。同氏は「これは、Centrinoを推進するにあたって、ワイヤレス環境を整えるためWi-Fiスポットの拡大に投資したのと同じだ」と述べている。

 米国においては、先週米ラスベガスにて開催された2006 International CESにて、NBC UniversalやESPN、MTV Networks、DIRECTVなどのコンテンツプロバイダとの協業を相次いで発表したIntelだが、吉田氏は「国内ではまだ米国ほど多くのコンテンツプロバイダとの協業が実現できていない」と語る。その理由として同氏は、著作権やビジネスモデルが明確になっていないことを挙げるが、「これほどブロードバンドが発展している日本において、コンテンツプロバイダとの協業が米国ほど実現できていないのは残念なことだ。CESの動きが日本のコンテンツプロバイダへの刺激になればいいと思っているが、今後インテルからビジネスモデルを提案するような形も考えている」と述べた。

 Viiv対応PCは、現時点では全世界で110機種発表されているが、MacDonald氏は「今年中には250機種以上になる」とした。日本国内では現時点で12機種がすでに発表されているが、会場ではその倍以上の機種が参考出品されていた。

会場では多くのViiv対応PCが展示されていた

参考出品されていたレノボ・ジャパンのThinkpad X Series

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連キーワード
経営

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
シェアリングエコノミーの衝撃
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「展望2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
エンドポイントセキュリティの4つの「基礎」
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
エンタープライズAIの隆盛
インシュアテックで変わる保険業界
顧客は勝手に育たない--MAツール導入の心得
「ひとり情シス」の本当のところ
ざっくり解決!SNS担当者お悩み相談室
生産性向上に効くビジネスITツール最前線
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell Technologies World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]