IBM、ソニー、東芝が32ナノ以降の半導体技術で連携

藤本京子(編集部)

2006-01-12 17:23

 米IBM、ソニー、東芝の3社は1月12日、32ナノメートル以降の次世代半導体技術に関し、基礎研究を含む共同開発契約を締結したと発表した。契約期間は5年間となる。

 3社およびソニー・コンピュータエンタテインメントは、2001年3月よりCellマイクロプロセッサの設計と開発を目的とし、90ナノおよび65ナノメートルプロセスを用いたシリコン・オン・インシュレータ(SOI)技術を中心に共同開発を進めてきた。SOIとは、絶縁膜上に形成した単結晶シリコンを基盤とする半導体や半導体技術のことを指す。

 今回新たな契約を結んだことで3社は、次世代半導体のプロセス開発に向けた要素技術開発をはじめとする基礎研究から共同で実施する。研究は、米国ニューヨーク州ヨークタウンのIBMワトソン研究所や、アルバニーのナノテク半導体リサーチセンター、イーストフィッシュキルのIBM 300ミリメートル半導体製造施設にて行う。東芝やソニーのエンジニアも米国に派遣されることになるが、人員規模は明らかにされていない。

 32ナノメートル以降の次世代半導体は、実用化されるのが2009年以降と予測されている。3社では、各社の得意分野を生かし、コンシューマー市場や他のアプリケーションに求められる新技術を早期に探求、明確化し、商品化に結び付けたいとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ランサムウェア対策をマンガで解説、手口や被害のデータから見る脆弱性放置の危険性とは?

  2. セキュリティ

    マンガで解説、「WAF」活用が脆弱性への応急処置に効果的である理由とは?

  3. セキュリティ

    セキュリティリーダー向けガイド--なぜ今XDRとSIEMの違いを理解することが重要なのか

  4. クラウドコンピューティング

    生成 AI の真価を引き出すアプリケーション戦略--ユースケースから導くアプローチ

  5. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]