Microsoftは米国時間1月13日、「adCenter Incubation Lab」の運営を開始し、同センターが開発に取り組む広告ベース技術の一部を公開した。
すでに報じられているとおり、MicrosoftはadCenterツールの開発に1年以上取り組んできた。13日には、ワシントン州レドモンドのMicrosoft本社で「adCenter Demo Fest」が開催され、40件のプロトタイプのうち15件のデモンストレーションが行われた。
adCenterは、ビデオハイパーリンク広告からモバイルベース広告までのさまざまな提供形態で、ユーザーによりカスタマイズされた広告を配信するようデザインされている。Microsoft ResearchおよびMSN adCenterが共同設置した同研究センターの働きによって、自社ウェブポータルの広告収入が増大することをMicrosoftは期待している。
Microsoftは現在、ビデオやテレビ、携帯機器、インターネットといったメディアと連携する、40に及ぶ広告技術のプロトタイプに取り組んでいる。また、有料検索や行動分析型ターゲット広告、コンテキスト広告などにも対応していくことになるという。
Microsoftが喧伝したプロトタイプの1つに、ビデオハイパーリンク広告がある。この技術は、テレビ番組やコマーシャルに登場した製品を検出し、ユーザーが関連するイメージをクリックすると、製品詳細や購入手段などの情報が表示されるというもの。
そのほか、広告バーコードリーダーやソーシャルネットワークマイニング、大型ディスプレイ広告などの技術も、目下の研究対象となっている。
同研究センターでは、レドモンドにあるMicrosoftのadCenterグループと、北京に拠点を置くMicrosoft Research Asiaの研究成果を活用していくことになる。
Microsoftがユーザーの特性やその他の要素に基づくターゲット広告に取り組んでいるのは、YahooやGoogleに後れを取らないようにするためだ。両社は、ユーザーの年齢や性別、趣味嗜好に沿った広告配信を推し進めてきた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ