編集部からのお知らせ
「ZDNet Japan Summit」参加登録受付中! 
新着記事集:「負荷分散」

R・ストールマン、ソフトウェア特許に断固たる姿勢示す--GPL第3版をめぐる討論会にて

文:Martin LaMonica(CNET News.com)
翻訳校正:尾本香里(編集部)

2006-01-18 13:10

 マサチューセッツ州ケンブリッジ発--Free Software Foundation(FSF)の創設者であるRichard Stallmanは米国時間17日、現地で開催された公開討論会において、GNU General Public License(GPL)に関し提案されていた変更について議論した。同氏は、特許紛争からユーザーを保護するというGPLの本分は、今後も維持されると述べている。

 GPLは、今ではLinuxを含む数多くの無料オープンソースソフトウェアで利用されるようになっている。その第1版を作ったのがStallmanだ。米国時間16日には、FSFがGPLバージョン3のドラフト文書をリリースしている。15年ぶりのメジャーリリースとなるバージョン3は、Stallmanと、FSFの法律顧問Eben Moglenが共同で起草した。

 GPLのアップデートをめぐる議論は1年は続くと考えられているが、マサチューセッツ工科大学で米国時間17日に開かれたこの討論会は、そうした過程の第一歩となるものだ。FSFは、変更提案の理由についても文書で発表している。

 GPLの第3版は、ソフトウェア特許訴訟からユーザーを守り、GPLソフトウェアでデジタル著作権管理(DRM)技術が使用されるのを防ぐ目的で作られた。GPLバージョン3には、独自に改良を施したGPLソフトウェアに関して特許侵害訴訟を提起している組織が、それを利用するのを禁止する、「特許報復」条項も盛り込まれている。

 Stallmanは討論会参加者からも意見を募ったが、ソフトウェア特許に対するGPLの基本姿勢は第3版でも変更しないと明言した。Moglenはこの問題に関するフィードバックを広く求めているものの、GPLバージョン3にはソフトウェア特許に基づく訴訟を阻止する明らかな意図があると、Stallmanは述べている。

 「第3版はこれまでのGPLに取って代わるものではない。より優れた提案がなされない限り、今後はこれを運用していくつもりでいる」(Stallman)

 FSFは提案理由書の中で、ソフトウェアに特許法を適用することを強く非難し、「浅はかで無分別な行為」だとしている。

 「ソフトウェア特許は、プロプライエタリソフトウェアやカスタムソフトウェアばかりでなく、あらゆるフリーソフトウェアプロジェクトをも脅かしている。プログラムに関係のない人物が所有するソフトウェア特許によって、さまざまなプログラムが打撃を受けたり、損なわれたりする可能性がある」と、FSFの理由文書には記されている。

 Stallmanは、オープンソース開発者から複数のトピックに関して細かな法的質問を受けた。質問は、ライセンスの互換性、特許報復条項、商標や、Linuxを搭載する携帯電話など、GPLソフトウェアと非GPLソフトウェアが連携する際に起こる問題についてのものだった。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    Google Cloudセキュリティ基盤ガイド、設計から運用までのポイントを網羅

  2. セキュリティ

    仮想化・自動化を活用して次世代データセンターを構築したJR東日本情報システム

  3. ビジネスアプリケーション

    スモールスタート思考で業務を改善! 「社内DX」推進のためのキホンを知る

  4. セキュリティ

    Emotetへの感染を導く攻撃メールが多数報告!侵入を前提に対応するEDRの導入が有力な解決策に

  5. セキュリティ

    偽装ウイルスを見抜けず水際対策の重要性を痛感!竹中工務店が実施した2万台のPCを守る方法とは

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]