日本HP、データ管理コストを下げコンプライアンスを支援する2つのILM製品を発表

柴田克己(編集部) 2006年01月24日 20時14分

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 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は、1月24日、情報ライフサイクル管理(ILM)ソフトウェア2製品を発表した。いずれも、企業内に存在する業務データを、利用頻度などに基づく管理ポリシーにより分類し、指定されたストレージへ自動的に再配置するもの。e文書法や日本版SOX法などへのコンプライアンスに対応するデータ管理基盤の整備に役立つとしている。出荷は2月下旬に開始される。

 「HP StorageWorks Reference Information Manager for Databases」(RIM for DB)は、SAPやOracleといったアプリケーションのデータベースに特化したアーカイブソフトウェアだ。あらかじめ設定されたポリシーに従って、稼働中のデータ(プロダクションデータ)と長期間更新のないデータ(リファレンスデータ)を識別し、指定されたストレージへ再配置する。プロダクションデータ、リファレンスデータのいずれも、アプリケーションからは透過的に1つのデータベースとしてアクセスできる。リファレンスデータは、テープなどの長期保管用ストレージにアーカイブすることも可能。参照系データのアーカイブを自動化することで管理者の作業負荷を軽減すると共に、更新系データのみを本番システム上に残すことで、システム性能の維持とバックアップ&リカバリ時間の短縮を図れる。

 RIM for DBの対応OSは、HP-UX 11/11i、Solaris 8、AIX、Windows NT/2000、Red Hat Linux。対応アプリケーションは、Oracle E-Business Suite 10.7/11/11i、PeopleSoft Enterprise 7.5/8.0/8.4/8.8/8.9、SAP Business Intelligence 4.0。カスタムアプリケーションに対応可能なデータベースは、Oracle 8.1.7/9.2.0.4/9.2.0.5、Sybase Adaptive Server Enterprise。対応ストレージはHP StorageWorks XP/EVA/MSAとなっている。価格は1785万円より。

 「HP StorageWorks File Migration Agent」(FMA)は、Windowsファイルサーバ環境をターゲットとしたエージェント型の階層型ストレージ管理(HSM)ソフトウェア。RIM for DBと同様、ポリシーに基づいて、リファレンスデータを他のストレージへ自動的に移動する。ユーザーやアプリケーションは、データの物理的な場所を意識せずにファイルへアクセスできる。安価なアーカイブ用ストレージとFMAの組み合わせで、高機能なストレージに保存されるデータ量を抑制し、ストレージ全体のコストを削減できるという。

 FMAの対応OSは、Windows 2000 SP4以降とWindows 2003 Server。移動先ストレージには、通常のストレージ装置のほか、HP ProLiant Storage ServerシリーズなどのNAS装置、HP StorageWorks Reference Information Manager、HP StorageWorks File System Extender環境などが指定できる。価格は80万6400円より。

HPでStorageWorksのILM製品およびソリューションを統括する、Gary Lyng氏

 発表会に出席した、HPのストレージソフトウェアディビジョンインフォメーションライフサイクルマネージメント製品マーケティング&ソリューションディレクターのGary Lyng氏は、「企業が取り扱うデータは18カ月ごとに2倍に増えており、大量の重複データが放置されるといった“サイロ化"が進行している。この状況で、膨大なデータの中から必要な情報を特定するのは困難であり、データ管理手法の標準化を含む、プロアクティブなアプローチが求められている」とした。また、コンプライアンスにまつわるITの課題として「データ管理コストの増大や効率の悪化」「訴訟や法的命令による情報開示機会の増大」「法令によるプレッシャーの拡大」などを挙げ、「予算内でデータの保存とコンプライアンスに対するニーズを解決する」ためにも、情報のフローに即したILM基盤の整備が重要であることを強調した。

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