コバレント、オープンソースのJavaアプリサーバ「Apache Geronimo」をサポート開始

文:Martin LaMonica(CNET News.com)
翻訳校正:尾本香里(編集部)

2006-01-25 14:06

 Covalentは米国時間24日、最近リリースされたばかりのオープンソースJavaアプリケーションサーバソフトウェアであるApache Geronimoのサポートを開始したと発表した。

 Covalentは、企業のウェブサーバ上で動くオープンソースサーバソフトウェアをサブスクリプション形式で提供する。Covalentのツールは、「Apache」ウェブサーバのほかに、「Tomcat」アプリケーションサーバと、Webサービスを実現する「Apache Axis」を管理するためのものだ。

 Covalentの最高経営責任者(CEO)Mark Brewerは、サポート範囲を広げてApache Geronimoを含める決定を下した理由について、企業顧客からの要望に応じるためだと述べた。同社は現在、400社ほどの顧客を抱えている。

 「企業は、ずっと長い間、クローズドソースのアプリケーションサーバから脱却する方法を探してきた。われわれは、たくさんの企業が(BEA Systemsの)『Weblogic』、あるいは(IBMの)『WebSphere』からTomcatに移行するのを目の当たりにしてきた」と語った。

 1月に入って最初のバージョンがリリースされたApache Geronimoは、JBossとObjectWebコンソーシアムのものを含めて、現在市場に出回っている数少ないオープンソースのJavaアプリケーションサーバソフトウェアだ。Sunも「GlassFish」と呼ばれるアプリケーションサーバソフトウェアを現在開発中だ。

 IBMは2005年、Apache Geronimoに対するサポート事業を展開してきた新興企業Gluecodeを買収した。だが、Brewerは、企業顧客に対して完全なサポートを提供している企業はほとんど存在しないと語る。

 CovalentはVirtuas Open Source Solutionsと提携関係にある。Virtuasは、Geronimoプロジェクトに参画している開発者を抱えるほか、オープンソースに関するコンサルティングを展開している。Brewerによると、VirtuasはCovalentとの提携において、バグやその他の複雑な問題を担当するという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]