インテルやHPなど、Itanium普及拡大に資金提供--2010年までに100億ドル

文:Stephen Shankland(CNET News.com)
翻訳校正:河部恭紀(編集部)

2006-01-27 11:07

 サンフランシスコ発--IntelとHewlett-Packard(HP)のほか7社のサーバベンダーは、「Itanium」プロセッサの普及拡大を目指して2010年までに100億ドルの資金を投入する。

 資金を提供するのは、Itaniumの開発に携わり、これを強力に支持するIntelとHPのほか、Unisys、Silicon Graphics、NEC、日立、富士通、Fujitsu-Siemens、およびGroupe Bullである。これら各社は米国時間26日、研究開発、マーケティング、そして同プロセッサをサポートするソフトウェアベンダーの支援が今回の出資目的であることを明らかにした。

 IntelのDigital Enterprise GroupゼネラルマネジャーTom Kilroyは、当地で開催された報道陣向けのイベントで、「Itaniumは、IBM PowerやSun Sparcのシェアを奪いつつある。進んでいる方向は正しいが、もっと速度を上げたい。100億ドルの出資は、一丸となって取り組みを加速させる姿勢を示すためのものだ」

 ハイエンドプロセッサのItaniumは、かつてはサーバ市場を席巻すると見られていた。しかしIntelは、度重なるスケジュールの遅れや初期のパフォーマンス問題、そしてソフトウェアの非互換性などからItaniumの普及に苦戦してきた。つい最近も、初のデュアルコアモデル(開発コード名「Montecito」)で2005年から2006年中旬へのスケジュール変更があったばかりだ。

 Kilroyは、IntelがItaniumの将来に向けて注力する理由を明確にした。

 「ハードウェアで1400億ドルの市場機会がある。そこにソフトウェアやサービスを加えれば、その市場機会は数倍に拡大する。100億ドルを投資するだけの理由がある」(Kilroy)

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  2. セキュリティ

    サイバー攻撃の“大規模感染”、調査でみえた2024年の脅威動向と課題解決策

  3. セキュリティ

    従業員のセキュリティ教育の成功に役立つ「従業員教育ToDoリスト」10ステップ

  4. セキュリティ

    IoTデバイスや重要インフラを標的としたサイバー攻撃が増加、2023年下半期グローバル脅威レポート

  5. セキュリティ

    急増する工場システムへのサイバー攻撃、現場の課題を解消し実効性あるOTセキュリティを実現するには

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]