CA、スパイウェアやウイルスなどの外的脅威から企業を保護する新製品を発表

山下竜大(編集部)

2006-02-02 07:58

 CAは2月1日、同社の新しい企業コンセプトである「EITM(Enterprise IT Management)」に基づき、スパイウェアとウイルスによる外的脅威から企業システムを効果的に保護する企業向けセキュリティソリューションの最新版「CA Integrated Threat Management r8日本語版(ITM r8)」の出荷を、2006年3月上旬より開始することを発表した。

 ITM r8は、約16万種のスパイウェアに対応した企業向けスパイウェア対策専用ソフトウェア「eTrust PestPatrol Anti-Spyware Corporate Edition r8 日本語版(eTrust PestPatrol r8)」および約8万種のウイルスに対応したウイルス対策専用ソフトウェアの最新版「eTrust Antivirus r8 日本語版(eTrust Antivirus r8)」を組み合わせた統合製品。統合化されたWebベースの管理コンソールにより、それぞれの監視対象システム、ポリシー、スケジュールスキャン、アップデートや最新のステータスを一元的に管理できる。

CAの営業本部 本部長の藤岡健氏。

 また、ダッシュボード画面により、スパイウェアやウイルスの検出統計情報やライセンス情報、製品情報を管理できるほか、検出統計レポート、管理対象マシンレポート、スケジュールジョブレポート、検出したスパイウェアなどを一覧表示するトップ10レポートなど、さまざまなレポート表示機能も搭載。さらに、CAのセキュリティ研究機関「CAセキュリティ・アドバイザ・チーム」により、外的脅威に関する最新情報や対策を24時間×365日体制で提供される。

 eTrust PestPatrol r8では、クライアントPCが管理サーバから必要な情報を自動的にアップデートしたりログをアップロードするエージェント(クライアントPC)の通信機能のほか、CAの運用管理ソリューション「Unicenter」やマイクロソフトの「Microsoft Systems Management Server(SMS)」を使ったクライアントPCへのエージェントの配布機能、スパイウェア検出/削除機能などが強化されている。

 一方、eTrust Antivirus r8では、シグネチャ更新時に利用するネットワーク帯域幅の低減やPOP3のサポート、64ビットプラットフォームへの完全対応など、さまざまな機能が強化されている。

 CAの営業本部 本部長である藤岡健氏は、「ITM r8は、EITMに基づくセキュリティ対策製品。外的脅威や内部からの情報漏洩、リスク管理など、企業経営を支えるセキュリティ管理ソリューションを提供していく」と話している。EITMは、エンタープライズレベルのIT管理における「統合(Unify)」と「簡略化(Simplify)」を実現することを目的としたCAの新しいビジョンだ。

 ITM r8は、プラットフォームとして、Windows Server 2003/XP/2000/NT 4.0に対応。100ライセンス購入時の価格は、CA Integrated Threat Management r8 日本語版が1ライセンスあたり4100円、eTrust PestPatrol Anti-Spyware Corporate Edition r8 日本語版が1ライセンスあたり2800円、eTrust Antivirus r8 日本語版が1ライセンスあたり2800円となっている。CAでは、初年度で40億円の売り上げを見込んでいる。

スパイウェアやウイルス対策を一元的に管理できるダッシュボード画面。

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