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記事まとめ「テレワーク常態化で見えたこと」

深刻化する消費電力問題--シリコンバレーでイベント開催

文:Stephen Shankland(CNET News.com)
編集校正:坂和敏(編集部)

2006-02-02 14:53

 カリフォルニア州サンタクララ発--コンピュータ業界は増加し続ける消費電力の問題をどうにかしたいと思っている。

 米国時間1月31日、当地にあるSun Microsystemsの本社に、IT関連企業や顧客企業の関係者、それに政府関係者や研究者が集まり、コンピュータ機器の電力消費量が増大し続けることから生じる問題について話し合った。

 消費電力の増加に関わる問題は、ビジネスからの要求、エネルギー価格の高騰、より多くの電力を消費するチップやコンピュータを生み出したテクノロジーの変化などの要因が重なり合って生じたものだが、こうした問題が生まれた結果、何を優先するかについての論争が生じている。フロアスペースをより有効に活用しようとしてサーバの設置密度を高めようとする人々がいる一方、熱による問題を軽減するためにサーバ間の間隔を空けようとする人々もいる。

 この日に行われた「Global Conference on Energy Efficiency in the Data Center(データセンターにおけるエネルギー効率についてのグローバルカンファレンス)」で講演したAdvanced Micro Devices(AMD)のBen Williams(商用ビジネス担当バイスプレジデント)は、「われわれの前には、巨大な嵐が迫っている」と語った。「ビジネス部門は、IT部署に対して、電力消費量を減らしながら、仕事の成果を増やすように要求している。(最高財務責任者が)サーバのラックに空きがあることを問題視している一方で、IT担当者は『もう1つデータセンターが必要です』と言っている。そして、エネルギーコストの上昇が、こういった問題に拍車をかけている」(Williams)

 しかし、エネルギー効率を向上させれば、電力を消費する人すべてに恩恵がもたらされると、米環境保護庁(EPA)のAndrew Fanara(Energy Starプログラム担当者)は述べた。「企業は『エネルギーコストが下がるという予測に賭けてもいいのか』と自らに問う必要がある。何もしなければ、賭けに参加したことになるのだ」(Fanara)

 これらの問題に取り組むため、IT業界はエネルギー効率の高いXeonプロセッサから、ハイエンドサーバシステムの液体冷却装置に至るまで、さまざまな解決策を生み出してきた。

 しかし、電力消費量の増大傾向を目にすれば楽観的にはなれない。4〜5年前には、6フィート(約1.8メートル)の高さのラックにコンピュータ機器を詰め込んだ場合の消費電力は2〜3キロワットだった。「しかし今では、ラックあたりの消費電力が、10か15、もしくは20キロワットになっている」と、Sunの最高技術責任者(CTO)Greg Papadopoulosは述べている。また、以前にGoogleの関係者がサーバーの電気代がその本体価格を上回るかもしれないと警告したこともあった。

 コンピュータで埋め尽くされたデータセンターの数が増え、そのサイズが大きくなるにしたがって、この問題は悪化している。一般的なデータセンターは、フリーアクセスフロア(上げ床)に穴を開け、特別に冷却された空気を下からサーバコンパートメントに吹き付けるようになっている。

 IDCのアナリストVernon Turnerは、「われわれの予測では、現在から2009年までの間に、1200万平方フィート(約111万平方メートル)のフリーアクセスフロアが市場に追加されることになる」と述べている。比較のために挙げると、ミネソタ州にある世界最大のショッピングモール「Mall of America」の面積は250万平方フィート(約23万平方メートル)だ。「それだけの面積にサーバがぎっしり並んでいるさまを想像してみてほしい」(Turner)

 Uptime Instituteで働くデータセンター設計の専門家、Bob Sullivanによれば、データセンターで消費される電力は、かなりの割合で無駄になっているという。Uptime Instituteが行った、19カ所のデータセンターを対象とした調査では、計算処理で1キロワットの電力が消費される度に1.4キロワットの電力が無駄にされていることが明らかになった。

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