それでもなお、オープンソースは大きな盛り上がりを見せている。プロプライエタリ事業に専念していたBEA Systemsは、2月14日に新たなオープンソースに関する取り組みを発表する予定だ。プロプライエタリ企業の大御所であるMicrosoftも、オープンソースプログラミングの手法を取り入れようとしている。Microsoftのプラットフォームテクノロジー戦略担当ディレクターBill Hilfは、Sun Microsystemsの社長で、同社の主なソフトウェアのオープンソース化を監督しているJonathan Schwartzと同様に、カンファレンスで基調講演を行うことになっている。
Integrated Computer SolutionsのCEOであるPeter Winstonは、顧客層を拡大するために、Project.netソフトウェアのオープンソース化を決定したと述べている。ソフトウェアを無料でダウンロードできるようにすればライセンス収入は減少するが、その分はサポート契約で取り返せるだろうとWinstonは言う。
Winstonはまた、「平均価格を下げることで、一般消費者や、小規模企業および米国外企業をより多く取り込んでいくつもりだ。顧客層を拡大し、それを基礎としてビジネスをさらに大きくしたいと考えている」と話した。同社では、ソフトウェアにMozilla Public Licenseの一種を適用して、3月か4月にはソースコードをリリースする予定だという。
カンファレンスには、ほかにも次のような企業が参加する。
- Open-Xchange:「Microsoft Exchange」と競合するサーバソフトウェアを提供している企業で、14日に同製品の新版となるバージョン5を発表する。新版は、休暇取得予定を確認したり、電子メールのフィルタリングルールを設定したりする「Microsoft Outlook」の諸機能と高い連携性を備えており、Secure Sockets Layerによるメールの暗号化もサポートしている。
- SpikeSourceおよびSugarCRM:両社は15日に、SugarCRMの顧客がSpikeSourceのサポートおよび認証サービスを利用できるようにする提携を結ぶことを発表する。この提携では、「Sugar Professional」アプリケーションを購入した顧客が、「LAMP」スタックに関する1年間のサポートと自動更新サービスをSpikeSourceから受けられるようになるという。SugarCRMのアプリケーションは、Linux、Apacheウェブサーバ、MySQLデータベース、PHPスクリプティング言語を組み合わせたLAMPを用いて開発されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ