富士通は2月17日、基幹用IAサーバのミッドレンジモデル「PRIMEQUEST 420」を販売開始した。動作周波数1.50GHzまたは1.60GHzのIntel Itanium 2プロセッサを最大8個搭載できる。プロセッサの最大搭載数を8個に抑えることで小型化した。税別価格は770万円から。
PRIMEQUEST 420の筐体は、12Uサイズの19インチラックマウントタイプ。ラックマウントタイプとしたことで、各種サーバ、ストレージシステム、ネットワーク機器を同一ラックに収容でき、スペースを効率的に利用できる。また、高密度実装と小型化により、ハイエンドモデルの「PRIMEQUEST 440」と比べ消費電力が約3分の1になった。ただし、ハイエンドモデルと同じハード二重化同期アーキテクチャ「Dual Sync. System Architecture」を採用し、高信頼と高性能を実現したとする。
チップセットは、富士通の独自開発品。メモリ容量は最大256Gバイト。ハードディスクは2.5型SASを最大584Gバイトまで内蔵可能。PCIスロットは最大18スロットとなる。筐体のサイズは、高さ530mm×幅482mm×奥行き820mm。重さは最大150kgとなる。
出荷開始時期は、Red Hat Enterprise Linux AS v.4モデルとMicrosoft Windows Server 2003モデルが2006年2月末、Novell SUSE LINUX Enterprise Server 9モデルが2006年4月末。富士通では、2005〜2007年度の3年間に、PRIMEQUESTの全モデル合わせて全世界で1万台の販売を目指す。