「4GHzの壁」に挑むIBM--「Power6」プロセッサ設計責任者に訊く - (page 3)

文:Stephen Shankland(CNET News.com)
編集校正:坂和敏(編集部)

2006-02-27 13:55

--Power6のコア数はいくつになりますか。

 Power6はまだ(Power5と同様)デュアルコアチップです。しかし、Power5でそうしたように、1ソケットあたりのコア数を3つ以上にするために同チップを最大限利用していきます。

--マルチチップモジュール形式のパッケージを採用するということですか。

 その通りです。Power5は、1ソケットあたり4コアで設計されたものとしては最初に市場に登場したチップでした。

--Power6でも、1コアあたり2スレッドになるのでしょうか。

 それについてはまだ議論していません。

--Sunの「UltraSparc T1」プロセッサ(開発コード名「Niagara」)では、シングルスレッドのパフォーマンスよりもスループットがより重視されており、異なったバランスとなっています。これについてはどう思われますか。

 ここでの問題は、そういったことを推し進めて、パフォーマンスの1つの面に特化しすぎると、大抵は厄介な事態に陥るということです。アーキテクトの仕事は決して楽なものではありません。SMPのパフォーマンスにおいてスループットを向上させるといった、ただ1つのことを目指し、その他のことをすべて無視できるほど、世の中は甘くないのです。われわれは結局、トレードオフを行わざるを得ません。どの顧客もみな、マルチスレッド化されていない主要アプリケーションを1つは抱えているのです。

--Sunは、Niagaraがすべてに適していているとは言っていません。Niagaraは、ウェブサイトのホスティングやJavaプログラムといった、フロントエンドサーバ向けとなっています。

 この世界で、特化されすぎたハードウェアに大きな役割があるとは思いません。われわれは、さまざまなことが行える汎用目的のハードウェアに注力し続ける必要があります。CrayやThinking Machinesなど、科学技術計算に特化したハードウェアを構築して、事業に失敗した例は数多くあります。

--チップ内のさまざまな部分が独立したスケジュールで動作するという非同期クロックについては、どう思われますか。

 個人的には、そういった設計はあまり好きではありません。大規模なプロセッサを構築するためのわれわれのツールや検証手段の多くが使えないからです。

--最近、消費電力の増大が大きな問題になっています。Power5からPower6への進化で、消費電力はどうなりますか。

 われわれがPower6で狙うターゲットは、Power5と同じクラス、同じカテゴリです。そして、消費電力枠をPower5と同程度にすることに成功していることを明らかにしています。われわれは、Power6の消費電力をほとんどの部分でPower5と同じになるように抑えています。消費電力を押さえることは、現在誰もが高い関心を寄せていることです。

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