ネットワールドとアイベクスは3月9日、Windows パソコンをシンクライアント端末として動作させる「マネージド・クライアント」システムの提供について提携したと発表した。3月8日より販売し、3月24日よりシステム提供を始める。既存のパソコンをネットワークブート型シンクライアント端末として動作させることで、シンクライアントの導入/運用を容易にする。
ネットワールドが提供するアプリケーションサーバ(Citrix Presentation Server)と、アイベクスのクライアント管理用サーバソフト「Qeng Ho VSR MS」を組み合わせる。
ユーザーがパソコンの電源を入れると、Qeng Ho VSR MSを搭載した管理サーバがLinuxベースの独自OSを約30秒で配信。ほかのソフトウェアを起動不能にしてパソコンをシンクライアント化する。その後、自動的にCitrix Presentation Serverに接続し、アプリケーション、データなどをすべて同サーバ上で運用する。パソコンのCPU、メモリ、グラフィック・アクセラレータなどを利用することで、操作性やパフォーマンスを維持し、ユーザーにストレスのない作業環境を提供できるという。
価格は税別で、Citrix Presentation Serverのライセンスが5ユーザーあたり24万7000円から。Qeng Ho VSR MSのクライアントライセンスは1ユーザーあたり2万円前後、インストール用メディアキットが5000円としている。