iPodのさまざまな機能を活用
iPodには、音声を聞く以外の機能も搭載されているが、LECの講座ではその機能も活用している。例えばTOEICのiPod講座では、iPodの「メモ機能」を使い、ディスプレイにテキストの演習問題を表示させている。演習問題にはリンクが貼られており、リンクをクリックして正誤の確認ができるほか、問題に連動した音声ファイルを同時に聞くことが可能だ。このようにテキスト情報もiPod内に搭載することで、教科書を持ち歩かなくともiPodの画面と音声だけで学習することができる。
リンクつきのiPodテキスト問題集
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また、法律系の資格取得コースでは、頻繁に行われる法改正への対応が課題となる。特に司法書士のコースでは、長期に渡って学習する受講生が多いため、年度が変わって法律が変わることもあるが、こうした講義内容のアップデートはポッドキャストにて配信している。「通学コースであれば、法改正についても授業内での対応が可能だ。iPodを導入したことで、通信講座でもポッドキャストによる講義内容のアップデートが可能になった」と、塩川氏はiPodの利点を説明する。もちろん、2006年5月に試験内容がリニューアルされるTOEIC新試験の対策問題に関しても、準備が整い次第ポッドキャストにて提供する。
このほかにもLECでは、2005年8月より通学や通信講座と同じ内容をインターネットのストリーミングにて配信するウェブ講座も開設している。「通学、カセットテープ、iPod、ウェブのストリーミングなど、さまざまな形式や媒体を使って講座を提供し、それぞれの受講者のニーズに合った手法で勉強ができるよう選択肢をそろえている」と塩川氏は話す。
機器の進化と共に提供講座も進化
LECの人気講師がビデオ授業を行う |
次々と新世代のiPodが登場する中、LECではすでに第5世代のビデオiPodを使った講座も2005年12月より提供開始している。「2007年向け司法書士講座」や「CFP受験対策講座」、「就職対策講座」がビデオiPodで提供されるほか、「3級FP楽習講座」は音声のみの講座と映像つきの講座が選択できる。
今後もLECでは、ビデオiPodに対応する講座の数を増やす予定だ。「特に、不動産関係の資格を取得するには、映像を使って土地の区分などを具体的に示した方が、教科書や音声だけで指導するよりもずっとわかりやすい」と塩川氏。このようにiPod講座の幅を広げることで、LECは受講者のニーズに対応していく。