沖電気工業(篠塚勝正社長)は、IPテレフォニーサーバー「IP CONVERGENCE Server SS9100 リリース5(SS9100 R5)」を発売した。
「SS9100 R5」は複数サーバーを連携させることで、システム全体としての容量を拡大し、大規模なセントレックス構築に対応できるようにした。従来モデルでは1サーバー構成でシステム最大5000ポート収容を上限だったが、「SS9100 R5」ではシステム全体で最大2万ポートまで構築できる。センター集中設置以外に、拠点分散設置が可能なため、拠点間のリスク分散を想定した構築も可能。
一方、保守・運用に必要な付帯系装置のインタフェースはシステムで1つに統合できるため、運用・保守の一元化も行える。また、課金サーバーや監視サーバー、Webコンソールの付帯系装置はそれぞれ1台で複数サーバーに対応しており、ネットワークの集中管理を行うこともできる。
すでに設置しているPBX(交換機)の交換も考慮。長距離アナログ内線収容、PBX-DID群の拡張など、PBX機能を強化し運用形態の変更を最小限に抑えられるようにした。
また、05年10月より販売している中小規模オフィス向けモデル「IP CONVERGENCE Server SS9100 Type M(SS9100 Type M)」も同様の機能強化を行い、上位モデルの「SS9100」と同等のサービス機能を盛り込んだ。
税別価格は、「SS9100 R5」が1000ユーザーのモデルで4500万円から。「SS9100 Type M」は200ユーザーのモデルで860万円から。2モデル合わせて3年間で4000セットの販売を見込む。