サイボウズ、携帯電話事業に参入--ウィルコム端末からグループウェアが利用可能に - (page 2)

永井美智子(編集部)

2006-03-23 19:58

サービス開始1年で2〜3万人の利用者を目指す

 テストサービスでは、端末はウィルコムの三洋電機製端末「WX310SA」と日本無線製端末「WX310J」を利用する。テストサービス期間中は端末のブラウザからグループウェアにアクセスする形になるが、商用化の時点ではアプリも提供する考えだ。

 テストユーザーはサイボウズが選んだ企業で、参加人数は100〜200名程度。ここでのフィードバックを参考に、商用化を目指す。商用時の料金については明らかにしていないが、付加価値がつく分だけウィルコムの通常プランよりは高くなりそうだ。既存のOfficeユーザーを中心に販売していく考えで、サービス開始から1年で2〜3万人の利用者を目指すとしている。

 サイボウズは携帯電話事業に関して、連結子会社で課金請求事業を手がけるインフォニックスと、業務資本提携先で携帯電話向けアプリを開発するゆめみの2社と協業する。インフォニックスが課金請求や顧客サポート、顧客管理などのバックエンドを手がけ、ゆめみはサイボウズ向けのビジネスアプリを開発していく。

 ウィルコム以外の通信事業者との提携については、「現時点ではウィルコムのみ」(青野氏)と述べ、ほかの通信事業者との話し合いも続けていく考えだとした。

060323_cyboze.jpg
左からゆめみ代表取締役社長の深田浩嗣氏、ウィルコム執行役員ソリューション営業本部長の瀧澤隆氏、サイボウズ代表取締役社長の青野慶久氏、インフォニックス代表取締役社長の淺野浩志氏

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]