日本SGIは3月30日、国内および海外市場を含めた放送/メディア業界向けの事業戦略の強化に関して、ソニーと戦略的提携を行うことで合意したと発表した。この発表に基づき日本SGIは、2006年3月30日付で第三者割当増資を行い、増資後の発行済株式総数の約10%分をソニーが取得する。
日本SGIは発表されたリリースで、デジタルアーカイブの構築やIPマルチキャストなどに強い日本SGIと放送/映像機器のトップベンダーであるソニーの提携を、「放送と通信の融合時代に向けての強力なパートナーシップ」と述べている。今後両社は、この分野での経験とノウハウを組み合わせ、シナジー効果を発揮したい考えだ。
日本SGIはまた、欧州が先行するフルデジタル化に注目し、欧州の放送市場への進出を計画している。放送局ビジネスで先行するソニーとの提携で販路の拡大も期待できる。両社は、フルデジタル化のノウハウを共有し、最適なソリューションの提供を展開することを目指している。