沖電気工業は3月30日、既存電話網のIPネットワーク化などに向けたVoIP技術「eおと」と、映像処理技術「eえいぞう」のソフトウェアエンジンを同日より販売開始すると発表した。まずはACCESSとの合弁会社OKI ACCESSテクノロジーズと共同で、携帯電話市場に投入する。
「eおと」はIPネットワーク上で高品質の音声通信を行う。ITUをはじめ各種標準化団体の定めた音声符号化方式に対応。携帯電話機をはじめ、固定IP電話機、パソコン、PDA用通話ソフトなどのさまざまなプラットフォームに組み込める。
「eえいぞう」は、IPネットワークを介した高画質の映像データ伝送、再生に対応する。「MPEG-4」「H.264」などの映像符号化方式に準拠。テレビ通話機能付きの携帯電話機のほか、セットトップボックス(STB)やネットワークカメラ、IP対応テレビといった製品への組み込みに向ける。
沖電気では、これらのソフトウェアエンジンを、OKI ACCESSテクノロジーズが開発した携帯電話ネットワーク向けマルチメディアサービス(IMS)技術などと連携。商品化するという。