レッドハット、「Fedora Foundation」を解散

文:Stephen Shankland(CNET News.com)
翻訳校正:尾本香里(編集部) 2006年04月06日 12時43分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ボストン発--Red HatがFedora Foundationを解散した。Fedora Foundationは、オープンソースの「Fedora」に関する知的所有権を保護する存在として設立された団体だが、果たすべき役割が非現実的なまでに拡大してしまったことが解散の理由だという。

 「Fedora Core」はRed Hatが提供する一般ユーザー向けの無償版Linuxディストリビューションで、商用の「Red Hat Enterprise Linux」製品に搭載させる予定の機能を熟成させ、また、新機能を試してみたいという開発者の欲求を満たすために開発された。

 Red Hatは、同団体の設立を発表した2005年6月に、「Fedoraプロジェクトの開発作業と、これまでに提供を受けたコードの著作権管理を委譲することを目的としている。Red Hatは今後も資金面、技術面で強力なサポートを提供するつもりだが、こうした団体を設立することで、Fedoraが後援するプロジェクトにはより広範な開発コミュニティが関わるようになるだろう」と述べていた。

 同団体の解散について、Red Hatは米国時間4月4日のFedoraメーリングリストにコメントを掲載した。これによると、同団体の当初の任務は比較的軽く、「特許のリポジトリとして機能し、オープンソースコミュニティの利益を守ること」を目指していたという。

 だが、同団体の任務は変わっていった。Red HatのMax Spevack氏は、「Fedoraに関するあらゆる問題を抱え込むことになってしまった。団体が対応すべき事柄の範囲が大きくなり過ぎ、効率的な発展が望めなくなった」と、メーリングリストに記している。

 Red Hatの最高技術責任者(CTO)であるBrian Stevens氏は、現地で開催されている「LinuxWorld Conference and Expo」でインタビューに応じ、知的所有権に関しては、同社は現在Open Invention Networkでの作業に力を入れていると話した。複数の企業で構成されるOpen Invention Networkは、特許を収集し、オープンソースソフトウェアで利用できるよう活動している。

 「われわれの当初の展望は、あまり理にかなっていなかったようだ。(Open Invention Networkの設立後)しばらくして、その活動に関わるようになり、これまでに大きな力を注いできた」(Stevens氏)

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
OS

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
企業決算を追う
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化