シトリックス・システムズ・ジャパンは4月12日、オーストラリアオリンピック協会(Australian Olympics Committee:AOC)が、シトリックスのソリューションを活用した事例を公表した。AOCは、2006年にトリノで開催された第20回オリンピック冬季競技大会で「Citrix Presentation Server」および「Citrix Access Gateway」を採用し、アプリケーションやデータへのセキュアで高速なリモートアクセスを実現している。
2004年のアテネオリンピックでAOCは、リモートアクセス環境の構築にVPNを採用した。しかし、VPNでリモートからアクセスするには面倒なプロセスが必要で、またシドニーにあるスタッフのデスクトップPCをサーバにログオンした状態でなければリモートからアクセスできなかった。シドニーのネットワーク環境は不安定で、ネットワークが落ちればシドニーにいる職員に連絡を取って自分のデスクトップPCをネットワークに再接続する必要があった。
そこでAOCは、アプリケーションを仮想化するCitrix Presentation Serverと、SSL VPNアプライアンス製品のCitrix Access Gatewayを採用。これらを組み合わせて使うことで、社外のネットワークからもAOCのサーバにセキュアにアクセスできる環境を実現している。
また、シトリックス独自の通信プロトコル「ICA(Independent Computing Architecture)」により、低帯域でアクセスが可能になり、高速回線が望めない環境下でのパフォーマンスが改善され、大会期間中もオーストラリアのサーバにストレスなくアクセスできたとしている。