BMC Software、富士通、HPおよびIBMは4月11日、マルチベンダー間で構成されるITインフラ環境の情報を統合し、シームレスなアクセスを可能にする新たな相互接続の仕様を作成することを発表した。
4社は、構成管理データベース(Configuration Management Databases:CMDB)とほかのデータリポジトリとの間で情報を共有できるオープンな業界仕様を開発する。各ベンダーのツール間で構成情報を共有しできる標準仕様により、企業はCMDBを利用して、分散した複数のデータソースからのIT情報に対し、より正確なビューを作成できるようになる。
たとえば、「最後にアプリケーションが更新されたのはいつか」「重要な構成情報に変更が実施されているか」など、IT環境への変更の追跡が容易に行えるようになる。この仕様は、IT Infrastructure Library(ITIL)に記述されているIT運用手順をサポートすることが主な目的で、2006年後半に業界規格団体へ仕様のドラフト版を提出する予定だ。