日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は4月18日、独自開発の新型チップセット「HP sx2000」とインテルItanium 2プロセッサを搭載するハイエンドサーバ「HP Integrity Superdome」とミッドレンジサーバ「HP Integrity rx7640」「HP Integrity rx8640」の販売を開始した。税込み価格は4341万7500円からとする。
HP sx2000は、データ転送を制御するクロスバーの帯域幅を既存チップセット「HP sx1000」の約4.2倍に拡張するなど、システム内の各バンド幅の帯域を広げた。その結果、HP sx1000を搭載したSuperdomeサーバと比べ、HP sx2000搭載Superdomeの処理性能は最大30%高くなった。
また、メモリ障害によるシステム停止を回避する「ダブルチップスペアリング」機能の採用、バスの三重化による信頼性を確保するクロスバーの強化、システム内の時間をコントロールするシステムクロックの二重化などにより、耐障害機能を大幅に強化した。
HP sx2000を搭載する3モデルの概要は以下のとおり。
- HP Integrity Superdome
プロセッサ:Itanium 2(1.6GHz、9Mバイトキャッシュ)、最大64個搭載可能
メモリ:最大1024Gバイト - HP Integrity rx8640
プロセッサ:Itanium 2(1.6GHz、6Mバイトキャッシュ)、最大16個搭載可能
メモリ:最大128Gバイト - HP Integrity rx7640
プロセッサ:Itanium 2(1.6GHz、6Mバイトキャッシュ)、最大8個搭載可能
メモリ:最大64Gバイト
日本HPは、今後提供されるデュアルコア版Itanium 2(開発コード名「Montecito」および「Montvale」)や、PA-RISCプロセッサの「PA-8900」(Superdomeのみ)への対応を予定している。デュアルコア版Itanium 2の搭載可能個数は、HP Integrity Superdomeが最大128個、HP Integrity rx8640が最大32個、HP Integrity rx7640が最大16個となる。