サイベースは4月25日、都内ホテルにおいて分析専用データベースである「Sybase IQ(サイベース・アイキュー)」を使用したデータの管理や分析、業務実行支援などのソリューションを紹介するカンファレンス「Sybase IQ Forum 2006」を開催。同会場で、ネクストコムと情報系ソリューション分野で業務提携することを発表した。
Sybase IQ Forum 2006の開催にあたり、サイベース代表取締役社長、早川典之氏は、「サイベースは、2005年度に対前年度比4%増の8億1800万ドルを売り上げている。この成長率は好調だった4〜5年前の水準に戻ってきており、ビジネスの拡大が加速している」と話す。この好調なビジネスを支えているのがSybase IQを中核としたビジネス・インテリジェンス(BI)分野だ。
早川氏は、「サイベースは、すでにOLTPだけを提供するデータベースの会社ではない。データ分析の分野でも単なるデータ分析の会社ではなく、未来の予測に基づく行動を伴った分析能力を提供できることが最大のポイント。このカンファレンスで進化した新しいサイベースを感じてほしい」と話している。
新生サーベースとしての取り組みの第一弾として早川氏は、パートナー企業の1社であるネクストコムの執行役員セールスサポートエンジニアリング本部長、秋野孝氏を壇上に招き業務提携を発表した。1991年に設立されたネクストコムは、「IP Solution Providerとして社会に貢献」を企業理念に総合SIサービスを展開。2004年12月には、アダムネット、BSIの2社と合併し、音声、データ、SIを融合させた総合先端ソリューションを提供している。
この業務提携によりネクストコムは、Sybase IQを同社の情報系ソリューションビジネスの基盤技術のひとつとして活用。ネクストコムの無停止・リアルタイム情報系ソリューションとSybase IQを連携することで、通信、金融、流通、製造などに向けた無停止性およびリアルタイム性はもちろん、膨大なデータ管理が要求される情報系分析ソリューションの実現を目指す。
秋野氏は、「ネクストコムとサイベースは、それぞれの社内に専任の技術者と営業担当を含む15名程度の“Sybase IQ専門チーム”を立ち上げ、技術スキルや販売力を強化する計画だ。両社は相互に協力することで、マーケティング活動、営業活動、技術検証活動を共同で実施し、新規ビジネスの開拓を推進する」と話している。
また、同じくパートナー企業である日本ルシーダの代表取締役社長である豊島康文氏は、「RDBMSではアクセス時間が数分かかり現実的ではなかったソリューションが、Sybase IQを使用することで数秒でアクセスが可能になり実現可能になった。これにより、新たな市場を開拓できる。日本から世界へをビジネスを拡大していきたい」とSybase IQに対する期待を述べた。
サイベースは、2005年7月11日よりSybase IQの最新版「Sybase IQ 12.6 日本語版」を提供開始。Sybase IQは、すでに顧客企業におけるデータ資産の有効管理、運用を実現する情報系分析専用データベースとして数多くの導入実績を持っている。