CSKシステムズとベニックソリューションは4月27日、SAP製品を短期間で効率よく導入するための新拠点「SAP開発ファクトリー」が本格稼動したことを発表した。
両社は2005年12月、SAP NetWeaverを基盤として機能拡張開発の部品化/標準化を推進し、レガシーシステムの有効活用や固有の業務要件への対応といった顧客ニーズに合わせたシステム設計/開発を短期間で効率よく行うために、常時200人体制の「SAP開発ファクトリー」を立ち上げていた。今回、複数の新規開発作業を開始したことで、本格稼動することとなった。
SAP開発ファクトリーは、神戸・元町と大阪・北浜にサービス拠点を確保し、中国の大連、上海、杭州の海外開発拠点をネットワーク化することで、開発要件、費用、期間に合わせて人的リソースを活用し、開発作業を進める。また、中国進出を目指す日本企業向けにテンプレートを提供。中国の3拠点を有効活用することで、中国事業所に迅速にmySAP Business Suiteを導入できるという。
各拠点の開発要員は、顧客の開発サーバに直接ネットワーク接続し、SAP開発ファクトリーとして作業を行う。作業範囲は、システム詳細設計、実装、単体テストからシステム要件定義や基本設計の上流工程、開発後の連結テストなどへの対応を含んでいる。