IT専門調査会社のIDC Japanは4月27日、国内ビジネスアウトソーシング市場規模予測について発表した。これによると、人事、カスタマーケア、財務/経理、調達/購買業務分野における2005年の国内ビジネスアウトソーシング市場規模は前年比10.8%増の7859億円。同市場は、2005年〜2010年の年間平均成長率(CAGR)で5.4%成長し、2010年には1兆209億円に達する見込みという。
近年の国内ビジネスアウトソーシング市場では、ユーザー企業の業務改革を目的としたサービスが拡充され、包括的かつ戦略性の高いサービスを利用する企業は緩やかに増加。「新会社法」「日本版SOX法」などの法規制により、財務/会計や内部統制の強化が企業には求められている。
これらの法規制に対応することを目的に、専門知識とITを活用した品質の高い財務/会計業務に関わるアウトソーシングサービスを利用する企業の増加が予測される。今後、国内ビジネスアウトソーシング市場では、戦略的なサービスが同市場の成長を牽引するとIDCではみている。
今回発表された内容は、IDCが発行したレポート「国内ビジネスアウトソーシング市場2005年の推定と2006年〜010年の予測」(J6100102)で詳細が報告されている。この調査レポートでは、国内ビジネスアウトソーシング市場を人事、カスタマーケア、財務/経理、調達/購買業務分野ごとに分析し、2010年までの市場規模予測を行っている。