SAPとMS、共同開発製品を「Duet」に名称変更--テストプログラムをまもなく拡大へ

文:Martin LaMonica(CNET News.com) 翻訳校正:河部恭紀、尾本香里(編集部)

2006-05-08 21:21

 SAPとMicrosoftは米国時間5月4日、両社主要製品の連携を強化するための共同プロジェクトの新名称「Duet」を発表した。

 SAPとMicrosoftは1年前、「Microsoft Office」経由でSAP製アプリケーションを利用するためのアプリケーションである「Project Mendocino」を発表している。同ソフトウェアは、Duetと名称変更され、計画通りに6月に利用可能となる、と両社では述べている。

 MicrosoftとSAPは2006年、同プログラムを共同でマーケティング、販売、サポートする予定だ。この取り組みには、6月から開催される顧客向けの状況説明イベントが含まれる。また、両社は情報ウェブサイトとしてDuet.comも開設した。

 Mendocinoは2005年12月以来テストされ、Microsoftの電子メールクライアントOutlookからSAPの業務システムにある詳細な予算データを閲覧するなどの作業が検証されている。

 SAPの製品および技術グループ社長兼執行役員Shai Agassi氏は米国時間5月2日、テストプログラムを顧客およびパートナー約100名に今週拡大すると電話会見で述べた。

 両社は、2種類の「バリューパック」を2006年後半にリリースし、SAP製品の機能とデータをOfficeアプリケーションから扱えるようにする予定だ。

 同製品には、分析や採用などの5つのプロセス(作業)向けに、OfficeとSAP製CRMおよびSCMアプリケーションとのリンクが含まれる。

 Duetのアドオンが対応するのは、2007年にリリース予定のMicrosoft Officeと次バージョンの「MySAP ERP」となる。Agassi氏によると、アプリケーションの統合には、XMLベースのユーザーインターフェースデザイン言語であるXAMLが使用されているという。

 Duetの主な販売先は既存顧客になるだろうと、Enterprise Applications Consultingの主席アナリストJoshua Greenbaum氏は述べている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    量子コンピューターの実用化がもたらす脅威とは?既存の暗号資産を守る“4つのステップ”を徹底解説

  2. セキュリティ

    攻撃者がクラウドを標的にする仕組みとは? CrowdStrikeのレポートから考察する

  3. 経営

    「作って終わり」のマニュアルを「活用される」マニュアルにするためには?

  4. セキュリティ

    脱「PPAP」で考える、重要なファイルを安全に送付・共有する最適解とは?

  5. コミュニケーション

    Slack 導入事例集 2023:伊藤忠テクノソリューションズはいかに営業チームを1つにまとめたのか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]