このニュースに関連する動きとして、OpenDocumentを積極的に推進するマサチューセッツ州が3日、ODFとOfficeの掛け橋となるプラグインの必要性を訴えた。
マサチューセッツ州は、同州の調達用ウェブサイト上で、「Microsoft OfficeでODFファイルを容易に開いたり、表示したり、保存できるようにすることを目的とした、Officeとともに使用するプラグインコンポーネントもしくはその他のコンバータ」に関する情報提供を求めた。
また同州は、Microsoft Officeのバイナリフォーマットで保存された文書を、XMLベースのフォーマットやODFに変換するためのユーティリティを探していることも明らかにした。
OpenDocument FoundationのEdwards氏によると、同グループはマサチューセッツ州の情報提供の要請に応え、Edwards氏が開発した新しいソフトウェアを試すよう同州に勧める意向だという。
Edwards氏はGroklawサイトで、OpenDocument Foundationはその後、カリフォルニア州や欧州連合(EU)内の政府関係の顧客らに同プラグインを提供する予定だと述べている。
「信じ難いことだが、マサチューセッツ州が調達サイト上で情報提供を呼び掛ける方針を決定した翌日に、まったく偶然にもわれわれはODF Pluginのテストが完了したことを同州に知らせた。状況だけを見ると、まるでわれわれが一晩で同プラグインを開発したかのように見える。」(Edwards 氏)
マサチューセッツ州は2005年に、OpenDocumentを同州の指定文書フォーマットの1つとして採用することを決定した。同州の各行政機関は、2007年1月までにOpenDocumentをデフォルトの文書フォーマットにするための新システムへの転換を公約している。
同州の関係者によると、同州がおよそ1年前に正式に標準化されたばかりのOpenDocumentを採用する理由は、プロプライエタリなフォーマットでは将来的に文書を利用できなくなる可能性があるとの懸念を抱いているためだという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ