ノークリサーチは5月9日、中小企業のIAサーバ導入状況に関する調査結果を発表した。サーバの導入予定について質問したところ、「具体的に導入の検討/計画している」が25.5%(2005年の調査では23.0%)、「具体的ではないが検討/考慮している」が30.0%(同27.0%)で、導入予定のある企業が過半数となり、前年を上回った。逆に「導入予定はない」は41.3%で、前年の47.7%に比べ6ポイント以上少なくなった。
設置メーカー別でみると、1位がNEC(23.0%)、2位が富士通(20.7%)、3位が日本IBM(17.8%)、4位がデル(13.9%)、5位が日本HP(12.2%)。NECはこれで3年連続トップである。シェア上位5社は、2004年から変わっていない。
サーバの形状は、タワー型が62.7%で最も多く、次いでラック型(33.3%)となった。2005年におけるラック型の割合は25.0%で、ノークリサーチは「ラックサーバがさらに増加することは間違いない」とみる。一方、ブレード型は1.9%しかなく、中小企業にはまだほとんど導入が進んでいない。
導入アプリケーションについては、財務会計が88.0%、人事管理が81.4%、販売管理が79.4%と、基幹系業務システムの導入率が高い。そのほかでは、グループウェアが59.6%、IP電話が28.8%、無線LANが41.7%となった。
OSの種類は、Windowsが83.9%を占めており、「中小企業のサーバOSはWindowsがデファクトな状況」(ノークリサーチ)。Linuxは5.5%で、前年の6.6%よりもシェアを縮小した。Windowsの内訳は、Windows 2000 Serverが39.2%、Windows Server 2003が25.9%。Windows NTは18.8%となり、2割を切った。