日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は5月18日、データベース向け情報ライフサイクル管理(ILM)ソフトの最新版「HP StorageWorks Reference Information Manager for Databases(RIM for DB)2.0」を販売開始した。対応データベースとして、新たにOracle 10gを追加している。
RIM for DBは、企業向けデータベースやERPなどに特化したデータ自動アーカイブソフト。データベースなどから更新が行われず参照だけされるデータを識別し、あらかじめ設定されたポリシーに従って別のストレージ領域へ自動的に移動する。データを移動しても、アプリケーションからは単一データベースとして参照できる。
データベースのアーカイブ自動化により、更新されるデータを配置する高性能ストレージ環境と、参照のみされるデータを配置する安価なストレージ環境を容易に組み合わせられる。その結果、ITシステムの構築や運用にかかるコストを削減し、システム管理者の作業負荷を減らせる。
最新版がOracle 10gに対応したことで、RIM for DBのデータ再配置で発生したデータベース断片化を、Oracle 10gのテーブル再構成機能で解消できる。これにより、データ容量の削減とデータベース環境の性能維持が可能となる。
なお、RIM for DBの開発元である米OuterBay Technologiesは、米Hewlett-Packard(HP)が買収した。これにともない、日本HPは、国内でRIM for DBの販売、サポートを行ってきたアウターベイのスタッフなどを引き継いだ。