アビームコンサルティングとSAPジャパンは6月5日、ヨドバシカメラの顧客情報管理システムの構築を完了し、本番稼動したことを発表した。本稼働は、2006年4月17日より。
ヨドバシカメラは、同社独自のビジネスプロセスを開発/維持発展させていくためのITプラットフォームとして、SOA(サービス指向アーキテクチャ)ベースのITプラットフォームの採用を決定。SAP NetWeaver上で稼働する顧客情報管理システムを導入した。
今回、ヨドバシカメラが導入したのは、同社の店舗やインターネットなどのチャネルを通じて、リアルタイムで顧客情報更新/照会を可能にするもの。システムが提供するビジネスプロセスはヨドバシカメラ独自性を取り込んで設計されており、システムプロセスはSOAベースで設計/開発されている。
このシステムの導入において、設計フェーズでは、SAPが提唱するEnterprise SOAの概念により設計作業を進めている。システムが提供する機能をサービスとして扱い、サービスを組み合わせる事で柔軟なシステム開発を実現した。システム基盤にSAP NetWeaverプラットフォームが採用されているため、プロジェクトにおいて開発された各種のサービスは、SAP NetWeaverをベースに連携されている。
アビームは、基本設計から稼動に至るプロジェクトを9カ月弱の期間で完了した。同プロジェクトには、アビームコンサルティングのコンサルタントが参画。ABAPやJava言語を使用するプログラム開発には、上海にあるオフショア拠点を活用している。