日立製作所は6月5日、ブレード型PC「FLORA bd100」の新クライアントモジュールとして、インテルCore SoloプロセッサーT1300(動作周波数1.66GHz)搭載モデル「FLORA bd100B3」と、インテルCeleron Mプロセッサー420(1.60GHz)搭載モデル「FLORA bd100A3」を発表した。6月20日に出荷を始める。
Core Soloを搭載した100B3は、プロセッサの性能が従来モデルに比べ最大約60%向上した。標準構成で1Gバイトのメモリと80Gバイトのハードディスク(HDD)を内蔵するため、日立では「従来のモデルでは適用の難しかったソフト開発、コンテンツ制作など、負荷の高い業務にも適用できる」としている。
100A3はプロセッサを動作周波数1.60GHz、FSBクロック周波数533MHzのCeleron Mプロセッサを採用したことで、1.40GHz/FSB400MHzのCeleron Mを搭載する従来モデルに比べ、最大約35%の処理性能向上を実現した。
100B3および100A3は、従来モデルを使用しているシステムへの混載が可能だ。税込み価格は、100B3が18万9000円、100A3が13万5450円となる。日立は、ファンの種類を変更するとともに内蔵する数を減らして従来比約64%の低騒音化を図った新型ベースユニットも提供する。税込み価格は21万円で、クライアントモジュールと同じく6月20日に出荷を開始する。
また、日立は、新型セキュリティノートPC「FLORA Se210」(PC4SL7-X71110111)および「FLORA Se210指静脈認証装置内蔵モデル」(PC4SL7-X7212011A)の出荷を6月16日に開始することも発表した。
両ノートPCとも、動作周波数800MHzのインテルCeleronプロセッサーを搭載し、従来モデルに比べ基本性能を高めた。TCG Ver1.1b準拠のセキュリティチップも備える。OSはWindows XP Embedded、大きさは幅275×奥行き233×高さ30.7mm、重さは約1.27kg。HDDは内蔵せず、256MバイトのDDR2 SDRAMを持つ。指静脈認証装置内蔵モデルについては、小型指静脈認証装置により、第三者によるなりすましを防止する。
税込み価格は、FLORA Se210が16万8000円から、FLORA Se210指静脈認証装置内蔵モデルが19万4250円。