IBMは、開発チームの統括力と監督力を向上させる「Rational」ツールのアップグレードを、2006年6月中にリリースする予定だ。
同社は米国時6月6日、「IBM Rational Software Development Conference 2006」において、開発者間の連携を促すスイート製品である「IBM Rational Team」バージョン7を6月末にも機能強化すると発表した。
IBM Rationalのマーケティングおよび戦略担当バイスプレジデントRoger Oberg氏は、今回の刷新により、開発プロセスに関わる複数の人々が、より簡単に情報を集約したり共有したりすることができるようになると述べている。
例えば、アクティビティ管理プログラム「IBM Rational ClearQuest」の最新版は、IBMの「Tivoli」プロビジョニングソフトウェアや、必要に応じてアプリケーションを統合するIBMのプログラムと緊密に連係するものだ。
Oberg氏によると、同プログラムを用いれば、開発者およびテスターおよびプロジェクトマネージャーは、開発プロジェクトの進捗状況を監視できるという。
同プログラムでは、どのコードがテスト済みなのか、どの要件をクリアしたのかといった情報が、一元的に管理される。
「ClearQuestは、開発ライフサイクルの情報を保管しておく中央管理所だ。要件からテスト、開発記録まで、さまざまな情報を一箇所から管理できる」(Oberg氏)
IBMはこのほかにも、多数のサードパーティ企業が、Rationalツール群との統合性が高いプログラムを開発していると発表した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ