NECと日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は6月7日、通信事業者やインターネットサービスプロバイダ(ISP)向けの映像製品/サービス分野で協業すると発表した。これにより、両社はそれぞれの映像関連製品を提供し、国内外のマーケティング活動や販売活動を共同で展開する。
両社は、NECの映像コミュニケーション製品「3GVisual real time delivery network solution(3GVirdnet)」と、日本HPの通信事業者向け映像サービス開発用ミドルウェア「HP OpenCall Media Platform(OCMP)Video」を組み合わせ、通信事業者およびISP向けの映像製品として提供する。この製品を利用することで、両社では「通信事業者やISPは、新しいインタラクティブ映像サービスを開始する際に、開発期間の短縮や低コスト化を実現できる」としている。
インタラクティブ映像配信サービスや映像付き自動音声案内サービスなどを実現するシステムや、留守番テレビ電話システム、ビデオメールシステム、ビデオ広告配信システム、ビデオブログシステムといった用途を想定する。
両社は提案活動を推進するため、国内の通信事業者とISPを対象とする販売活動で協力するほか、事例紹介、展示会の共催などを通して同製品の市場浸透を図る。また、中国の上海にある米Hewlett-Packard(HP)の施設「HP OpenCall Experience Center」に同製品を展示するとともに、共同デモンストレーションを実施できる体制を整える。これにより、NECが同製品を海外の通信事業者などに販売する際の支援を行う。
NECでは、日本HPとの協業による通信事業者およびISP向け映像製品の販売目標を、今後3年間で100システムと見込む。