インテルとEMCジャパンは6月14日、医療画像システム(PACS:Picture Archiving & Communications System)向けストレージ製品の提供で協力すると発表した。EMCの「CLARiX」「Centera」をPACS向けに提供し、「医療業界の情報インフラの効率化を支援する」(両社)。
両社によると、一般的なPACSの2次ストレージとして、これまではMODやDVDなどが主に使用されてきたという。ただし、この種の光学メディアは、厚生労働省のガイドラインに従って患者データを完全に削除する必要がある場合、対応が困難になってしまう。そこで、EMCは、ハードディスクベースの長期保管用アーカイブ専用ストレージCenteraへの置き換えを進めている。
EMCは、インテルアーキテクチャを採用したストレージ製品CLARiXおよびCenteraを、PACS向け階層型ストレージとして提供する。これにより、これまで電子化されていなかった医療カルテやレントゲンなど各種文書の電子化、情報ライフサイクル管理(ILM)の実現が可能となる。また、インテルは協業の一環として、EMCのPACSストレージのパフォーマンスチューニングを行い、高性能化を支援する。