NECとSAPジャパンは6月14日、製造業の製品開発にかかわる各種技術情報を対象とする製品ライフサイクル管理(PLM)分野で協業すると発表した。
協業を通じ、NECはSAPのシステム基盤「SAP NetWeaver」を採用し、NECのPLMソフト「Obbligato II」とSAPのERPパッケージソフト「mySAP ERP」を連携させる新たなソフトを開発する。そのうえで、電気および電子機器業界を中心とする組立製造業を対象として、ERPと連携したPLM製品のマーケティング、販売活動をSAPと共同で展開していく。
SAP製品のユーザーは、両社の共同展開製品を利用することで、統合BOM管理機能など国内製造業特有のニーズに対応可能なObbligato IIを短期間で導入可能となる。設計領域においては、従来の「mySAP PLM」だけでなく、Obbligato IIも選ぶことができる。
mySAP ERPと連携するObbligato IIは、2006年第3四半期に出荷を開始する。両社は、協業にもとづくPLMソリューションについて、今後3年間で50社への販売を目指す。